| 豚鼻のボイル |
| イタリアの元旦おきまりメニューは、あいも変わらず、「豚足(をもじったソフトサラミ)とレンズ豆」です。元旦に限り、“主役”はレンズ豆。「お金がたくさん入ってきますように」の縁起かつぎ食材なのです。 豚足を添えるのは、淡泊なレンズ豆によく合う肉だから、とのこと。昔は、どの家庭でも、正しく「豚足」を調理していたそうですが、今では、ほとんどソフトサラミの代用になっています。 つい先日、スーパーの食肉コーナーにて、豚足ならぬ「豚鼻」を発見しました。いつも訪れるスーパーなのに、初めてのお目見え。しかも、骨が除かれたうえに、まっぷたつにカットされているではありませんか! つまり、豚ちゃんの鼻の形跡、まったくなし。おまけに、0.8ユーロ(約120円)という激安さです。 オーケー、オーケー、大歓迎! と、即、購入いたしました。初体験の豚鼻ボイルに挑戦、というわけです。 拙著『オーストリアの幸せな旅』(光文社知恵の森文庫)に登場のこのメニュー。オーストリアの農家でごちそうになり、おいしさに開眼の私でした。 レシピ、ですか? もちろん、農家で尋ねました。とはいえ、ごくごく簡単。そして、シンプルなこときわまりなし。各種のハーブ、そして野菜クズといっしょに、3時間ほどボイルして、塩、コショーで仕上げます。食べる直前、好みの大きさにスライス。マスタードをたーっぷり塗っていただきます。ピクルスも添えると、申し分なしの一皿となるのです。豚鼻のプリンプリン感がたまらず、クセになるお味でございます。 ちなみに、私が使ったハーブは、ベイリーブス、ローズマリー、セージ、イタリアンパセリ、バジル、オレガノ。野菜クズは、人参、玉ねぎ、セロリ、ポロねぎ、トマトです。ハーブは、ドライでもけっこう。野菜は、きれいに洗った皮の利用でかまいません。どこかで豚鼻を見つけたら、ぜひとも作ってみてください。 そのうち、豚足にもトライしようかなー、との思いがチラホラ。爪さえついていないといいのですが……(新年早々のジコチューですね〜え)。 |