Fritto di salvia
(フリット ディ サルヴィア
=セージのフライ)
 偶然、同じ大学出身と言うこともあって親しい交流が続いている弘美さんは、ヴェネツッア在住。私のほうが年上ながら実質的には先輩のごとき博学レディの彼女です。いつも、いろいろ教えてもらっています。

 今回伝授されたのは、「サル・フラ」。サルヴィアのフライのことです。サルヴィアとは、セージのこと。ローズマリーやイタリアンパセリ同様、こちらの料理でもよく使われるハーブです。

 「おいしいですよね、サルヴィアのフライ」というFAXが入り、???の私。知らないぞー、それ! すぐ、問い合わせました。即刻、返信あり。

――小麦粉、卵、パン粉の順につけて揚げるフツーのフライですよ。大きめの葉を、一枚ずつ揚げました。小麦粉がつきにくいので、少し、しめらせて作るのがコツ。オリーブオイルにしようかと思ったものの、サルヴィアの香りが出るようにと、サラダオイルにしました。明日は天ぷらにしてみます。

 1枚ずつ、というのが時間を要しそう。でも、まずはトライ。その日の夕食に加えることにしました。ちょうど、バルコニーにつるした鉢植えのセージがこんもり。たくさんの葉がついていますから。

 オイルの量を少なめにして、焼き揚げました。レモンをキュッと絞ってかけたところ、セージの香ばしさと絶妙にマッチして、「おーいし〜いっ!」。ひとりあたり10枚分だったのが、もの足りない限りでした。

 天ぷらも試しました。セージの芽先を摘んで、溶き小麦粉をからめて揚げただけ。これがまあ、フライといい勝負のおいしさ。塩をパッと振っただけで、じゅうぶんな味わい深さです。お酒のおつまみにもピッタリ!

 すっかりハマってしまった私。フライや天ぷらフライや天ぷらにして毎日のように食べています。殺菌、整腸作用のあるセージ。「万能薬」とさえ言われているハーブで、「医者いらず」食材、とか。なぜ、もっと早くから…と悔やまれます。

 この貴重なる「サルヴィアのフライ」のレシピ、ヒロリン(弘美さん)に教えてくれたのは、ママリン(イタリア人のご主人のマンマ)。菜園の葉を摘み、揚げてくれたのだそうです。こういう料理こそが、いちばんのごちそう、と感じます。

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