Spaghetti del povero diavol
(スパゲッティ デル ポーヴェロ ディアヴォロ
=哀れな悪魔のスパゲティ)
 前回のメニュー「天使の涙」はいかがでしたか? イタリアならではのネーミングの楽しさ、と感じます。

 天使がいれば、悪魔も存在するのが世の常。そう、イタリア語ではdiavolです。Poveroは、貧しい、とか、かわいそう、という意味。ここでは「哀れな悪魔」と訳したレシピを発見。手持ちの料理本に載っていました。さー、作ろう! と読んでみると、なんのことはありません。いつか、拙料理本『素パスタがおいしい』(オレンジページ社)の取材でうかがったノンナの手作りメニューと似ていました。

材料(4人分)
スパゲティ 400g
ゴルゴンゾーラ(あるいはクリーミーなチーズ)200g
バター 50g
塩、コショー 適宜

作り方
(1) フライパンをごく弱火にかけ、ゴルゴンゾーラとバターを加え、木ベラで混ぜあわせる。
(2) 茹で上がったスパゲティを加え、塩、コショーしてサッとあえる。

 ごめんなさ〜い! これでオシマイ…。「レシピ」とも言えない手抜き風調理ですね。ところが、お味はバカにしたものじゃなし。なかなかイケるんですよ。いったい、どこが「哀れな悪魔」ふうなのでしょう。

 ゴルゴンゾーラとは、ロンバルディア州の町(我が家からそう遠くないところ)特産の青カビチーズです。ストレートに食べることができない私でも、加熱するとおいしくいただけること、ノンナの料理で知りました。

 イタリアの家庭料理では、食べる直前に、すりおろしのパルミジャーノをどっさりとかけるのが定番です。また、不思議なことに、冷めてからでもおいしいのがこのパスタ。もちろん、スパゲティ以外でもオーケーです。

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