初春の陽ざしも美しいある日、ドドドーッと疲れるひとときが生じました。
実家より電話があり、以下の会話となったのです。
母 今、○○さんからイタリア土産をいただいたのよ。きのう帰国したばかりだというのに、申しわけなくて…。
私 ホントよね〜え。なんてごていねいなんでしょ。で。なにをいただいたの?
母 それがね〜え、お父さんが受け取って。私はちょうど電話中で、○○さんと話せなかったから、ちょうだいしたもののことも聞いてないのよ。今しがたのことだから。
私 じゃ、開けてみて、すぐに。私からもお礼のFAX送りたいので。
母 ちょっと待って…。あら、ダメだわ。ていねいに包装してるのよ。
ということで、しばし電話をストップ。数分後、再び再開となったのでした。
私 なんだったの、いただきもの?
母 ひとつは高級そうな革のおサイフ。もうひとつのほうがね〜え、よくわからないのよ。
私 そんなこと言ったって…。
母 瓶入りで、茶色なの。ハチミツかしら?
私 ラベルには、なんて表記されてるの?
母 そう聞かれたって、イタリア語みたいだもの。わからないわよ。
私 じゃ、スペルを教えて、スペルを!
母 ちょっと待ってね。(父に向かい、「お父さん、お父さん、スペル、どうなってるかってタカコが言ってるんだけど…」の声が聞こえます。「ス、ス、スペルか〜」と父)
私 ダメね、これは。もう少ししたら、かけなおすわ。拡大レンズかなんかでよく見て、スペルを書き出しておいてちょーだい。
母 わかったわ、そうする。なんだか、ジャムみたいな気もするんだけど…。
私 そうなんじゃないの、きっと。試食するといいわよ。すぐわかるでしょうから。
結局、それは、「トリュフ入りソース」という貴重品でした。そうとは知らず、(ジャムと思いこみ)、大さじ1杯、いきなり口にしたらしい老父。無知とはオソロシイ、と悟ったものです。試食を命じた私も悪いんですけど…。
父いわく、「そういえば、犬を連れた人間のイラストがはられてる。トリュフさがしの犬、ということだったんだな」。
かくして日伊、怒涛のごときひとときがすぎていったのでした。
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