Orvieto[オルヴィエート]
 イタリア旅行の魅力にひとつに、丘の上の城壁に囲まれた町めぐりがあります。アッシジなどがいい例ですね。ここで紹介のオルヴィエートもまたしかり。紀元は、古代ローマ以前のエトルリア時代にさかのぼる古い古い丘の上の町です。

 ローマとフィレンツェの幹線上にあるオルヴィエート。どちらの町からでも日帰り旅行が楽しめます。できれば、中部地方特有の美しいパノラマが広がるバスの利用がよりいいでしょう。

 オルヴィエートの駅からは、ケーブルカーで丘に登ります。その後、バスで町の中心地へ直行。小さな町なので、半日の観光でも見どころを回れます。
 まずは、華麗なドゥオーモを訪れましょう。鮮やかなモザイクが印象深いファサード(正面)、そして、フラ・アンジェリコやルカ・シニョレッリなどのフレスコ画のある内部も見ものです。ロマネスク・ゴシック様式のポポロ宮殿も興味深い。美しいバルコニーのあるファサードが特徴です。

 歴史のある建築物めぐりのみではないのがオルヴィエート。細い裏道などを歩いていると、職人さんたちの工房なども点在しています。何年も前に、オリーブ細工を扱っている小さな工房に立ち寄った私。古い工房の中で、味のある風貌をした老人が、せっせと小物作りに励んでいました。いろいろ話していたら、ワイン用の木製器をプレゼントしてくれたのです。20年近くも昔のことなのに、あの時のあたたかいひとときが忘れられません。オルヴィエートとは、そういうハートが秘んでいる町なのです。

 もうひとつ忘れてならないのが、この地の白ワイン。すっきりとした辛口が私好み。リーズナブルな料金の町のトラットリアでのお食事には、ぜひともここの白ワインをお試しください。

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