| Verona[ヴェローナ] |
| 前回のガイド、マントヴァ同様、ミラノからの日帰り旅行も楽しめる歴史にあふれる地方都市です。特急列車なら、1時間半弱で到着というのがうれしい限り。ヴェネツィアからも、同じくらいの所要時間です。 この町で名高いのは、やはり、『ロミオとジュリエット』でしょう。シェークスピアの名作の舞台となった、とされています。 ジュリエットの家として多くの観光客を迎えているCasa di Giulietta(カーサ ディ ジュリエッタ)は、ホンモノではないらしい、との説が強くなっている昨今です。けれども、「ロミオ、あなたはなぜロミオなの……」とつぶやいたというバルコニーはあるし、ジュリエッタのブロンズ像もたっています。右胸をなでると、「幸せな結婚ができる」とか。今や、ピッカピカに輝いた右胸です。 蛇行したアディジェ川に囲まれたこの古都は、昔から北伊きっての芸術都市としても有名でした。ダンテが亡命生活を送り、また、ゲーテは『イタリア紀行』にもたっぷりと記しています。 特に、華やかな音楽活動の中心であったこの町。16世紀には、すでに、オーケストラが結成されたというのですからおして知るべし。数多くの著名音楽家も輩出しています。 音楽で忘れてはならないのが、野外劇場のアナーレ。1世紀に建てられた古代の劇場です。7月から9月初旬にかけて、野外オペラ祭が催されます。2万人の収容が可能な円形劇場には、世界各国からもオペラファンも訪れ、夏の風物詩ともなっています。 何年か前、この野外オペラ祭に行く機会を得ました。町内の郵便局が主催して、チケットを手配してくれたのです。出しものは、「マダム・バタフライ」。夕刻から始まったオペラは、みごとなパフォーマンスでした。なによりも、古代ローマ人による劇場にての鑑賞、という事実に感動。忘れられない想い出となっています。 |