Palermo[パレルモ]
 イタリアでいちばん大きな島であるシチリアの州都です。古代ギリシア人やカルタアゴ人、アラブ人、ノルマン人などが次々と侵入。数多くの民族、歴史、文化がミックスされた都市として栄えました。

 パレルモを最初に訪れたのは、もう25年年以上も前のこと。なんの知識もなかった私は、「ここがイタリア?」と驚いたものです。なぜなら、本土と異なる光景ばかりだったから。イスラミックな建物をはじめ、国籍不明的な名所旧跡の数々。おまけに、街の中心の大通りの両端には、椰子、オレンジやレモンの木々や実が見えるのです。なんというエキゾチックさ! 当時ハマっていた北アフリカの町々の雰囲気とダブらせた私です。

 パレルモの魅力は、やはり旧市街にあり。アラブとノルマン文化がしのばれる見どころがいっぱいです。「4つ辻」を意味するクアットロ・カンティを中心に独特な教会、広場、そして噴水などが興味深い。

 庶民の集まる昔ながらの朝市も楽しいものです。新鮮な魚介類はもちろんのこと、南の島ならではのサボテンの実も並びます。農家の人たちが手作りしたドライハーブ類のバカ安さといったら! 香り、お味ともに申しぶんなしのうれしさです。

 反面、超高級ムードが漂う地域だってあるのがパレルモ。旧市街北のマッシモ劇場から、さらに少々北へ向かったリベルタ通り周辺です。メジャーなブランドショップが勢ぞろい。ゴージャスなバール、スノッブなレストランだって数多くつらねています。夕刻ともなると、おしゃれなスーツに身を包んでバシッとキメたシチリアーノ(シチリア男性)が続々出現。ラテンのひとときがムンムンです。

 バールでは、土地のお菓子「カンノーロ(リコッタチーズを詰めた筒状のドルチェ)」はいかが? 赤い果汁のオレンジジュースもこの島ならでは。ティータイムもときめきに満ちているパレルモの街です。

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