Firenze[フィレンツェ]
 日本人にいちばん人気の観光地は、やはりこの都市。ルネサンスの街、「花の都」フィレンツェには、今なお中性の華やかなイメージを求めて訪れる人々が絶えません。

 ルネサンスの名画いっぱいのウッフィツィ美術館、ミケランジェロのダヴィデ像(模刻)を正面にいだくパラッツォ・ヴェッキオ、年中行事の古代サッカーの舞台となるサンタ・クローチェ広場、その他、歴史、文化の見どころであふれる街がフィレンツェ。良く言えば、「街全体がカルチャー」、悪く表現すると、「観光しかない地」というところです。
 
 フィレンツェでほんの少し生活したことのある私は、この街が好きになれないまま。いつもゴミゴミ、過去の栄光のみにひたりきっている印象が強いからです。よって、何冊かの拙著にも正直に執筆。読者の方から、「タカコさん、フィレンツェ、嫌いなんだー。変わってますね〜」と驚かれる始末です。

 でも、「悪いことばかりがないのもフィレンツェ」と思っています。野菜の持ち味を生かしたバリエーション豊富なフィレンツェの料理はおいしいし、古くから営業の興味深いお店も数多く残っている。たとえば、エルボリステリア(自然薬草店)。メディチ家繁栄のさまがしのばれるような歴史ある格調高い店内は、フィレンツェならではのものでしょう。ゴージャスな室内装飾品店や文具店などにもノーブルなリッチさが満杯。ここが貴族の街だったこともよくしのべます。

 この街では、昨今のブティックショップ巡りよりも歴史ある個人経営のお店を訪ねたいもの。ちょっぴりガンコながら、いさぎよいポリシーを持ったオーナーや店員たちに接しながらの伝統ある品々求めがエキサイティングです。

 グループツアーでチラッと立ち寄るだけのミケランジェロ広場はぜひとも改めてゆっくり訪れたい場所。フィレンツェの全景をみわたせるのみならず、土地っ子たちにもふれあうことができるからです。ことに、ウィークエンド、あるいはナイトタイムは、フィオレンティーニ(フィレンツェ人たち)もやって来てにぎわうのがこの広場。デートコース、友達とのミーティングプレイスになっています。

 フィレンツェに連泊するなら、近辺への半日、あるいは日帰りの小旅行をおすすめ。ピサ、ルッカ、モンテ・カティーニ・テルメ、シエナ、その他へのバスや旅行利用のたびも楽しめます。社中の窓からながめるトスカーナ地方の光景がまたバツグン。イタリア有数の美しいパノラマを満喫できます。

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