ROMA[ローマ]
 「松・竹・梅」というのは、中国や日本特有のものだと思っていたのは中学生の頃まで。高校1年の地理の授業で「ローマにも松があるんだ!」と初めて知りました。教材のスライド画面にローマの松が写し出されていたからです。今にすると、いつもその松が心に残っていた私。20代の前半までは「イタリアなんか大キライ!」だったのに、なぜか郷愁を覚えざるを得ませんでした。

 ローマはローマ。やはり「世界の都」。コロッセウム、フォロ・ロマーノ、その他、いくつもの古代遺跡に接すると、いつだって快い戦りつが走る。近代の大都市の中に、ドカーンと古代が同居しているなんて…。理屈抜きに、「やっぱりローマから始まるのよ、すべての道は」などと感じてしまいます。これは、訪れてみなければわからないエモーションと言えるでしょう。

 多くの名所、旧跡、遺跡とともに観光に貢献(?)しているのがロマーニ(ローマ人たち)。お世辞にも「美しい」とは言えないアクセント、騒がしいローマっ子たちだけど、フレンドリーなことにかけてはイタリアでもトップクラスです。たとえば、下町のトラステヴェレ地区などに行ってごらんなさい。親切で人なつっこいおじさん、おばさんたちがいっぱい。「よく来たね、この町に」と歓迎してくれるでしょう。

 ホテルのルーフガーデンでのお食事、またはティータイムをおすすめしたいのもローマ。バチカン市国、その他の名所をながめながらのひとときは、この街ならではのものです。宿泊者じゃなくても大丈夫。予約さえ入れておけば席につけます。遅めのプリマ・コラツィオーネ(朝食)を楽しむために訪れてもいいでしょう。全体の光景、空気などにも触れてほしい、それがローマです。

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