MIlano[ミラノ]
 昨今流行の語「シロガネーゼ」が、「ミラネーゼ」からきているものだということはみなさんもご存知でしょう。北イタリアのロンバルディア州首都のミラノは、私が暮すベルガモの隣県。列車や車で1時間弱の距離にあります。

 「いいわねー、ミラノのすぐそばに住んでいるなんて」とか、「ステキなミラネーゼにいっぱい出会えるでしょ」などとよく言われます。

 確かに、ミラノの魅力は多彩。イタリアのみならず、ヨーロッパを代表するビジネス都市には、インターナショナルな企業やオフィスも多い。バールでお茶など飲んでいると、何か国語もの言葉が耳に飛び込んできたりします。うーん、ロンドン顔負けのコスモポリタン都市だ、と感じることが少なからず。

 ファッション、デザインなどのクリエイティブ、かつアーティスティックな分野でも、ミラノは世界でトップとも言える先端都市。ニューヨーク、パリ、ロンドン、そして東京などの大都市に比べると、シティサイズは小規模なものの、エキサイティングな創造性と活力に満ちあふれたワクワクさが漂うのはミラノの特徴。ファッション発信の都市を歩いていると、「生きたおしゃれ」に触れられるときめきがなんともいえません。

 「ミラネーゼ」が「おしゃれ人間」をイメージするようになったのも当然。この街では、どんな裏道でも、「さすがぁ!」とうなってしまうスタイリッシュなイタリア人が歩いています。ミラノでいちばんの高級通り、モンテ・ナポレオーネやスピーガのみで出会う人々のみがおしゃれなのではありません。なんでもない裏道などでも、ドキッとするほど知的で洗練されたエレガントな女性、ダンディな男性たちが歩いています。

 特に私がすきなのは、ミラノの夕暮れどき。オフィス帰りのミラネーゼたちがバールに寄って食前酒を一杯……などという光景が「絵」になる、と感じます。ただし、観光客ばかり集まるバールでは興味半減。土地っ子の多いさりげないバールにこそ、「都会の魅力」的ひとときが展開されます。残業などさほどしないのはミラネーゼとて同じ。イタリア人特有の「人生は楽しまなくっちゃ」精神を発揮して、仕事仲間や友人たちと、軽い一杯をエンジョイ。遊び心いっぱいのスマートさがミラノの街に漂うセラータ(夕刻)と言えるでしょう。

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