今年は美しい紅葉も見ないうちから急に寒くなって、いつもの年なら分厚いコートは12月に入ってからなのに11月半ばにひっぱり出して着ている状態です。
今年の私の冬支度は、あの中村うさぎさんが先日香港に旅した時、「買ってきて」とお願いしたシャンハイ・タンの絹のハーフ・コートとカシミアのコートです。どちらも裏の色が鮮やかで、その上真綿が入っているので暖かいことこの上ないのです。(絹地のほうは真綿の糸が表面に吹き出てしまうのにはちょっぴりまいってますが…。)
真っ黒い絹のジャガード織りの表地はクラシック風で裏地のライムグリーンがそれはもうモダンな感じがするハーフ・ジャケットなのです。4年前に香港に行った時夏物でしたけどシャンハイ・タンのお店でジャケットを見たときからファンになっていたのです。
おすぎは私がこれを着ていると、「中国から売られて来た人みたい!」 などと憎まれ口をきいていますが、私は自分が可愛い中国人の青年と思って着ているので少しも気にしていません。
絹と真綿に行きつくなんて私も年を取ったのでしょう。ダウンも軽くて良いのだけれど、真綿の暖かさというのはなんだか母親に抱かれている暖かさに近いと思うのです。
暖かいといえば、街中で流行している飾り衿のひとつに毛皮のものがあります。
ファッション雑誌では、ティペット(tippet)と呼んでいるれど、私の調べた辞書にはティペットは17世紀以降ではケープやストール状のものを指した、となっているのでちょっとネーミングが違うように思います。私はファー・カラーとかファーのつけ衿とでも呼んでみようと想っています。
あるファッション雑誌では、今年の流行は毛足の長いフォックスのようなものがおすすめのように書いてありましたが、私が街の店頭で見掛けたり、デパートの売り場で見ているものはなんだか皆んな安っぽく感じます。
ノースリーブにこのファー・カラーをつけてパシュミナを巻いたりしている人がいますが、なんだか貧乏たらしくて嫌な感じになります。
それに中年のおばさんが安物のこのカラーをしているとこれまた安っぽくて貧相に見えてしまうので気をつけましょう。
中年の女の人がファーのカラーをつけたければ紐などで取りはずしができるようなものではなくコートの衿に品よくつけられるものにしましょう。
(c) Peeco
「Confeito」に掲載の 記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
すべての著作権は(有)アルティスタと著者に帰属します。
転載を希望される場合は、 当編集部までメールでご連絡ください。