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第61回 どちらが健全? ブランド事情 「いいものはいい」のブランド品もあること、認めます。20年以上前に、エ〜イとスイスで求めたローレックスの腕時計が、故障ひとつせずにパーフェクトに作動しているなど、とてもいい例。ごくトラッドなデザインのため、一生愛用できることでしょう。 が、ロゴつきのバッグに今だパッションを燃やし続ける日本のブランド事情というのは、どうしても理解できません。夏には、ニューショップのオープン前に徹夜族まで出現とか。何人かの拙著読者の方々は、こんな便りをくれたものです。 ――なんだか、日本人をやめたくなりました。 さらに驚いたのが、お子様ターゲットのブランドメーカーが急成長という事実。母娘でファッション誌をながめ、「あのブランドがいい」「このブランドのほうがゴーカ」などとセレクトするそうですね。月に10万円以上ものお子様ブランドを購入マンマも少なくないとか。なんですって? イタリア人の平均収入くらいをガキたち(失礼!)のブランド品に使ってしまう? おかしい…。正常じゃないっ。ブランド病、いえ、トータルな精神的病としか思えません。「いーじゃないの、お金があるんだから」という考えだとしたら、もっともっとヘン。「なんでも買えばいい」などという思考、真にクラスある人たちは、決して持ちあわせていないもの、と断言できます。 ブランド発信国でもあるイタリアではどうでしょう。いくつかあげてみることにします。 ●ロゴつきのバッグなどを下げているのは、最もダサい成金族。ダサイ、下品と評価される。 ●ブランド=個性がない、のとらえかたは子供だって持っている。よって、ブランド品を欲しいという発想すらない。 ●より安いものでよりスタイリッシュにキメるのが、いちばんのおしゃれ人間。高額品を身につけても、まったくの自慢にならない。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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