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第58回 フロクのある雑誌風景 日伊の雑誌の著しい差をあげてみましょう。それは「フロク」。こちらの週刊誌や月刊誌には、実に多彩なフロクがついてきます。 最たる例が女性誌です。毎週、毎月ではないにしろ、実によくサービスされます。どんなフロクが多いのか、ちょっとあげてみましょう。 ミニチュア香水、口紅やマスカラ、マニキュアなどの化粧品、各種アクセサリー、バッグ、マフラー、帽子、手袋、パレオ、Tシャツ、パンスト、携帯用傘、サングラス、などなど。枚挙にいとまがないほどです。 これが、一般総合雑誌ともなるとまた別。CD、映画カセットテープ、手帳、名作本、国内外のドライブ用地図、その他。パスタや調理器具がついてくるのは料理雑誌だし、手芸本には、刺しゅう糸、ボタン、針のセットなんかがフロクとなります。 ね、楽しいでしょ、こんなフロクの数々。イタリア生活を始めたころは、いちいち感激。わー、すごい! 買うっきゃないわっ!! などと大騒ぎしたものです。だって、けっこう役にたつサングラスがついてたって、雑誌のプライスは同じ。せいぜい、3百円くらいなのです。そうそう、腕時計のフロクもあったっけ。あまりのゴージャスさに(フロクとしては、の意味です)、10誌ぐらい買い占めようかと思ったほど。Made in ITALYの腕時計じゃないにしろ、デザインはこの国のものです。それはおしゃれなフロクでした。 こういったフロクは、平均して3種のカラーが用意されているのが常です。これがクセモノ。人気のカラーは、すぐ売りきれてしまうか、「ドロボー」の憂き目をあいます。つまり、ビニールで密封されたフロクが、しっかりと破りちぎられ、盗まれてしまうのです。 黒いバッグ、トルコブルーの3連ビーズネックレスなんか、アッというまに姿を消してしまった。他のカラーを配したフロクつき雑誌のみが、いつまでも残っていたのでした。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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