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第48回 クリスマスの準備スタート わずか4千人くらいの小さな我が町にも、ワイン専門店があるので驚き。けっこうな品ぞろえは、アルコール類のみではありません。バルサミコ酢やオリーブオイル、ドライのポルチーニ茸、無添加のパスタ、などなど、イタリアが誇る食材も豊富です。さすが食べること大好きの国。こんな田舎町だって、高級グルメ店が存在しちゃうのです。 オーナー夫人のフランチェスカは、40代中ばのチャーミングな女性。店をきりもりすると同時に、ソムリエの資格をとるために勉強中です。柔道の趣味を持つ御主人と共に、「日本への興味シンシン」と言っています。 訪日に最適な季節を尋ねられました。よって、こう即答した私です。 ――秋ね、なんといっても。紅葉がサイコー。10月あたりをすすめるわね。 すると、フランチェスカは顔をくもらす。 ――ダメなのよ、秋は。クリスマス用の贈呈品の準備をしなくちゃいけないの。毎年、9月に入ると始まって、10月、11月とより忙しくなっていくのよ。 わー、知らなかった! クリスマスに向けての作業が9月からスタートするなんて。いくらなんでも早すぎる気がします。 ――毎年、同じプレゼンテーションはできないでしょ。クリスマスの贈呈用には、ワインと他の商品を組み合わせるのがふつう。バリエーションやコーディネーションを考えるのは、9月に入ってすぐでも遅いぐらいなの。 1年中で最も大きなビジネスの動きをみせる、とのこと。いわば、「仕事の要(かなめ)」的意味あいもあるスタートの季節となるそうです。 「だから、秋はいつだって旅行へ行けないの。残念だわ、日本の紅葉が見られなくて」とフランチェスカ。じゃ、春がいい。桜がきれいよ〜。そうアドバイスした私です。そして、こうもつけ加えました。「日本はね、春がスタートの時期なの。仕事も学校も」。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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