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第35回 ピエモンテの日本人 ピエモンテ州がどこに位置するかを御存知のかたは、かなりのイタリア通と言えるでしょう。州都はトリノ。そうです。フィアット社、そして、この国を代表するサッカーチームのひとつユヴァントゥスの根拠地。冬期オリンピックをひかえたトリノなので、徐々に日本でもクローズアップされることでしょう。 フランス国境近くでもあるピエモンテ州は、「ワインの王様」Barolo(バローロ)や、デザートどきに愛飲されるMoscati d'Asti(モスカーティ ダスティ)の生産地としても有名。加えて、秋から冬にかけての白トリュフが世界中に知られています。そんな食通の地のストーリーをお届けしましょう。1、2回目は、この州滞在中の智子さんに登場してもらいます。来年、大阪にイタリアンレストランを開店予定の彼女。トリノの東部に位置するアスティ郊外Canelli(カネッリ)を足場に、イタリア各地で食、そして調理を研究中です。 智子さんの滞在がスタートしたのは、2000年の4月。海外の各地への留学、長期滞在を斡旋している機関に、希望条件を伝えたそうです。それは――。 「現地の調理場を直接のぞきたかったのね。伝統の家庭料理が学べればいいなーって。料理学校とかじゃなく、本当のホームメイドにふれたかった。滞在しながら、いろいろ教えてもらえるところが理想だったの」 紹介されたのが、聞いたこともない地のアグリツーリズモ。昨今、日本でも話題を呼んでいるイタリア版の“民宿”です。農園のプチホテル、と表現してもいいでしょう。 3年ほど週1回の伊語レッスンを受けてはいたものの、「会話するほどにはとても及ばなかった」と智子さん。それなりの不安もあって当然です。でも、たった一度の人生。大好きなイタリア料理の研究のためならと、エ〜イと飛びこんで行きました。さあ、どんな滞在となっているのでしょう。来週をお楽しみに! (c) タカコ・半沢・メロジー
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