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第33回 料理の趣味もここまでくると… イタリアのマンマは、だれでもが料理好き。趣味として手作り料理を楽しんでいる。そうお考えの方も多いでしょう。私もまた、そのひとりでした。どの家庭のマンマも、キッチンでこそイキイキしている印象を受けたものです。 でも、近所のアンジェラは、「ホンネを言うと料理は嫌い。毎日作っているのは、家族の健康のために他ならない。趣味? そりゃ、なんといってもニットの手編みよ」とのこと。いつも、ハンドメードのセーターやカーディガンを身につけています。冬は陽当たりのいいダイニングルーム、春や秋は、ガーデンのチェアで手を動かすのが至福のひとときなのだそうです。 アンジェラのお隣さんであるリアは、「手作り料理が命」のようなマンマ。趣味の段階を軽〜くとおりこし、マニアックなホームメードにハマっている毎日です。なぜって、彼女の台所では、1日中、調理台の火が消えないほどだから。いつもグツグツ煮込まれているのは、各種の野菜、そして肉の骨。なんと、ブイヨンの素まで作ってしまうのです。1日中煮込んで、製氷皿へ入れて凝固するのが彼女のアイディア。市販のものは決して求めない、と言っています。 ハーッ、すごい! その現場を初めて目にした時は、なんだかクラクラしたほど。いくら料理がメチャ趣味だからって、ここまでするかい? と驚いたものです。リアの言いぶんはというと…… ――市販製品は、必ず保存剤が入っているでしょ。ウチはよくスープを作るから、それじゃマズい、と感じたのよ。働いていたときならともかく、今は専業主婦の身。健康のことを考えたら、なるべく手作りに徹すべきじゃないかしら。おかげで、家族そろって病気と縁なし。いつもキッチンに入りっぱなしみたいな私の毎日だけど、みんなが元気ってことが一番幸せだわ。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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