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第32回 趣味がこうじてプロへ 前回登場のカロリーナには親友アントニエッタがいます。体型、性格ともに正反対ともいえるふたりです。カロリーナは細身でクールなのに対し、アントニエッタは逆。太め、そしてホットなキャラクターの持ち主です。ふたりの趣味も微妙に異なります。お互いにファッションやインテリアへのパッションは深いものの、アントニエッタは手作りが苦手。そのかわり、彼女ならではの「特技」を持っています。それは、「安くてお値打ちの服をゲット」すること。なにしろ彼女、『マッテ(気狂い)』というバカ安ショップに連日通うのを趣味としていました。2〜3千円くらいでも、それはみごとなトータルコーディネーションを楽しんでいたのです。 彼女の「ショッピング趣味」がこうじて町内に小さな店をオープンしたのは約3年前のこと。アントニエッタはこう言います。 ――お店を持つなんて、考えてもいなかった。でも、みんなから「セレクトのセンスがある」とかは言われていたのね。服にふれるのって、理屈ぬきにワクワクするのも確か。そんなとき、スポーツウェア店がクローズするって聞いたの。子ども達も大きくなったので、やってみようかなというきになったわけ。 あと数年もしないうちに、彼女の夫は定年退職。老後の収入も考え、トライすることにしたそうです。 オープン当初こそ、けっこうグチもこぼしていた彼女。「慣れない仕事でね〜え。メーカー品が多いから、そうそう売れるものじゃないし…。大好きだったマッテへも行けなくなってしまって…」と、顔をしかめていました。 ところが持ちまえの明るさ、そしてファッションセンスの良さも効を奏したのでしょう。3〜4か月もすると、彼女の店はちょっとしたサロン化。町内の人たちが集まるようになりました。今ではスポーツウェアのみならず、各種の服を販売。収入も安定して、ごきげんな毎日のアントニエッタです。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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