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第30回 イタリア版ブラック統一とは? 若者たちのブラック好みは、ここイタリアとて同じです。たとえば、近所に住むカティア(14歳)。ついこの前まで、ピンクやブルー、その他、カラフルな服を着ていたというのに、この1、2年はもっぱら黒がメイン。春だって全身をブラック色オンリーでかためています。 「だってェ、黒いほうがオトナっぽいもん。私、もう、小さな子供じゃないのよ。ピンクなんか絶対ゴメンよ」とカティア。おー、おー、シニョリーナ(お嬢ちゃん)、すっかり背伸びしちゃって。苦笑しがちながら、すぐ改心。私だって、彼女の年齢のときはこうだった、と思い出しました。 歳を重ねるにつれ、黒い服から少しずつ離れていくのがイタリア女性。40代、50代以上になると、礼服以外はブラックなし、の女性が少なくありません。ただし、例外はインナー。下着に関しては、「いつも黒」と決めている女性がけっこういます。 拙著『フェラーリ家のお友だち』(集英社文庫)に登場のマンマ、アントニエッタもそのひとり。「黒以外のインナーは1枚もなし」とのことです。なぜ? 尋ねる私に、彼女はこう答えました。 ――ひとことで言うと「無難」につきるわね。どんなデザインでも、それなりにセクシー。他のカラーの服とのコーディネーションもまず失敗しない。いつもおしゃれムードでいられるのが黒い下着なのよ。 「それとね…」。アントニエッタが、いたずらっぽい笑みとともに続けました。 ――汚れが目立たないのも黒ならでは。白、その他のカラーだと、どうしたって黄ばみが出てくる。ブラックなら、そんな心配、無用でしょ。これって、重要な点よ、けっこう。 あるとき、フェラーリ家の洗たく物を見てビックリ! 黒オンリーのインナーがズラズラー。圧巻でしたね、セクシーそのもの。黒の威力ここにあり、と実感したものです。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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