◆4月のテーマ◆
「色」のある生活


第29回
ミラネーゼのお気に入りカラー


ミラネーゼに愛されているカラーが紺色と茶色であることは、すでに発行ずみの拙著に記しました。『イタリアのすっごくおしゃれ!』(光文社智恵の森文庫)です。

ミラノを訪れた方なら、お気づきのことでしょう。イタリアの女性って、それはみごとに紺色を着こなしています。特に、スタイリッシュなマダムたちの「紺」が迫力。大きめのゴールド・アクセサリーとのコーディネーションで、じつに都会的なセンスです。

日本ではユニフォームカラーの印象が強い紺色も、ミラノにあっては知的でモダン、そしてシャープそのもの。なぜなのでしょうか? スーツというより、単品で身につけるがゆえのファッション効果かもしれません。ジャケットやセーター、あるいは、パンツやミニスカートに紺色をもってくるのです。「上から下まで同カラーで統一するのは、ダサさにつながる」のいい例が紺なのでしょう。イタリア生活で学んだファッション術のひとつとも言えます。

春ともなると、サマーウール地による紺のシガレットパンツ姿のミラネーゼが目立ちます。丈はやや短め。茶色のローファーをコーディネートするのが定番のおしゃれです。それは軽やかで、洗練さえたファッションとなります。

男性だって負けてはいません。日本のように渋〜いスーツのビジネスマンがいるものの、靴はいつだってミラネーゼそのもの。ごく明るいブラウン色を組みあわせてしまうからアッパレです。「エッ、黒やグレー、紺色のスーツにも?」と不可解に感じる方もおいででしょう。ところが、シャレてるんですね、ミラネーゼがこれをやっちゃうと。いかにも、「遊び心を忘れないファッショナブルな有能なビジネスマン」となるから不思議。服装にもバラエティが必要、ということでしょう。柔軟性ある生活、そして仕事ぶりにもつながるポイントかもしれません。
(c) タカコ・半沢・メロジー 

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