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第28回 伊アスパラは、とてもやさしげな緑黄色 前回はイチゴのはなしからスタートしました。なんといっても、春にふさわしいフルーツだから。日ごとにプライスがダウンして、ついには何パックも入った大ケースごとセールされます。あまりのお安さに、「よーし、ジャムでも作るっきゃない」となるのが常。キッチン内に、甘く華やかな赤色が広がります。 イチゴと並行するごとくに出回るお野菜あり。カラーはグリーン。なんでしょう? そうです、アスパラガス。白もあるけれど、主流はグリーン。お味のほうも、こちらが好きな私です。 イタリアでは、数本のアスパラガスの市販などありえません。イチゴ同様、旬の食材として並ぶため、収穫どきの春にはドサッと登場。20本、30本が束になって売られます。 1年中見かける日本のアスパラガスの緑って妙にグリーン、グリーンしていると思いませんか? あまりのハッキリ緑色に、「なんかな〜」と首をかしげてしまうことしきりです。だって、おいしさいっぱいの伊アスパラは、とてもやさしげな緑黄色。いかにもフレッシュ、かつソフトな香りと歯ごたえがただようばかりです。 「イタリアの緑って、実にいい色をしている。他の国ではお目にかかれないような微妙きわまりない色合いでいっぱい」。そんな発言の知人がいました。50代後半の日本男性です。なるほど、確かに言えています。濃い緑から、やわらか〜いアスパラみたいなグリーンまで、実にさまざま。そして、なんとも美しい! 特に、男性のネクタイに配されている緑のカラーにイタリアらしさを感じるのは、私だけでしょうか? 子供の頃、『オズの魔法使い』のドロシーちゃんに憧れました。緑の服に、緑の靴。昔からこの色にひかれていたことを思い出す春の日です。ボイルドしたアスパラガスを何本も口に運びながら…。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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