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第24回 渋い父の日 地味だなー。いくらなんでもあんまりではないか…。そう感じるフェスタもあるのがイタリアです。それは、「父の日」。日本と異なり、毎年3月19日となっています。 けれども、「女性の日」や「母の日」とは大違い。行事化などしてないような存在の薄さです。「お父さんになにか贈りましょう」の商戦もほとんど見かけません。イタリアってホント、どこまでもマンマの国。父親のイメージが強い国ではないようです。 伊語の「お父さん」は「papa」。最後の「a」にアクセントをつけ、「パパー」というように発音します。単に「パパ」となると、この国ではローマ法皇の意味になるのです。この「パパー」、トスカーナ地方やサルデーニャ島などでは、babbo(バッボ)となるのが一般的。そういえば、フィレンツェでもほとんどの人が「バッボ」と呼んでいたのを思い出しました。 マンマの愛称として、mammina(マンミーナ)という呼びかたがあります。直訳すると、「小さなお母さん」。つまり、「私の(僕の)愛するお母ちゃま〜」というような意味あいです。父親の場合のそれは、paparino(パパリーノ)。けれども、さほど耳にしません。父の日イベント色がごく低いのも、なんとなく納得できそうです。 だからといって「かわいそうなイタリアのお父さん。愛されていないのね」と決めつけるのは誤り。あまりにも日本的思考に他なりません。かつて上映されたタヴィアーニ兄弟監督による映画のタイトル『パードレ パドローネ』(直訳=父は主人)の語が現存しています。よくも悪くも、この国の父権は日本より「元気」と言えるでしょう。ある中年男性がこんな発言をしていました。 ――父の日? いやー、祝ってもらった覚えないなー。プレゼントもなし。そういうのは、男性から女性へというのが我がイタリア人の常。ハハハハ、それもまたよし、だよね。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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