◆3月のテーマ◆
イベントのある暮らし


第23回
黄色に染まる女性の日


確実に「春が来たな」とイタリアで感じるのは、ミモザの花であふれる時期です。3月8日は、Fasta della donna(フェスタ デッラ ドンナ)。「女性の日」として、イタリア中にミモザが舞います。

アメリカが発祥の「女性の日」ながら、さすがマンマの国です。たぶん、世界でいちばん盛大と思われるくらいのフェスタ(お祭り、お祝い)となります。

この日は、イタリアの女性がミモザを贈られる慣習あり。夫や子供、恋人、職場の同僚や上司などから愛らしい小枝、あるいは花束が捧げられます。よって、前日の7日から、いたるところに黄色いミモザがいっぱい! ミラノの地下鉄通路でも、小枝売りのお兄さんたちが「買ってかない?」と声をかけます。

当日の8日は、さらにイエローカラーで華やぐイタリア全土。各所、いたるところでミモザが満開。みごとですよ、この光景は。愛と幸福を呼ぶ花ミモザは、イタリアが最も美しい季節といわれるプリマヴェラ(春)の訪れを祝ってもいるのです。

8日がすぎても、お楽しみは絶えません。私など、むしろ、9日からの日々に大期待! なぜなら、ミモザのプライスが大幅にダウンしたり、ときには、「持ってってよ、好きなだけ」となるからです。無料、ということですね。この愛らしい花を、女性の日だけのものにするなんて惜しい。「ラッキー!」とばかりに求めたり、あるいはいただいてくる私です。こういうこと、イタリア人ってあまりしない。なぜだろう…と不思議でなりません。

思うに、この国では、未だ行事を重要視しているのも理由のひとつ、という気がします。たとえば、元旦に食べるレンズ豆。「お金がたまりますように」と、ちっこい豆を必ず口にします。が、元旦以外はテーブルに登場することは無きに等しい。各種のイベントに対しては、けっこう律儀に慣習を守りぬく国民性と言えるのでしょう。
(c) タカコ・半沢・メロジー 

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