◆12月のテーマ◆
あたたか〜いお気楽さの南伊


第12回
長短ありの南伊5つ星ホテル


シーズンオフのイスキア島ゆえ、ホテルはどこもガラガラに違いない。そう信じこみ、出発直前に予約を入れました。すると、親しい読者の彗里子さんおすすめの4つ星は満室。ちょうど、週末に当たっていたこと、加えて異例の高温続きが「10月でも島でバカンス」となっているようです。

今さら目的地を変更するのもナンなので、前記4つ星と同じ経営の5つ星に部屋をとることにしました。手元のパンフレットを見ると、4つ星より趣味のよくない室内インテリア。料理もヌーヴェル・キュイジーヌぽい。「なんか気がすすまない…」とは感じつつ、いたしかたありません。料理もハイシーズンの約30パーセント引き。1泊2食つきにて、ひとり20万リラ(約1万2千円)なので「よし」としました。

みごと、と言うべきか、残念にも、と表現すべきか、私のカンは大当たり。かなり安ぶしんの5つ星ホテルにガッカリ。フルコースの料理は豪華メニューなものの、私の嫌いなヌゥオーヴァ・クチーナ(ヌーヴェル・キュイジーヌ)。世界各国からのおじーちゃん、おばーちゃん族に囲まれ、最年少の我々は、なんだか場違いのムードいっぱいなのも「ちょっと…」でした。

きわめつけが、レストランの責任者(初老の男性)。海が臨める窓際の席がいくつも空いているのにもかかわらず、頑として拒否。「明日のディナーはいいでしょ?」と聞くと、他のサーヴァーたちは数人は、即刻、「シ シ、チェルト!」(ええ、ええ、もちろん!)。それでも「ヴェディアーモ…(様子を見よう…)」と言い続ける責任者。以後、3泊4日、すべてのサーヴァーは我々に対して、いたってシンパティ(感じがいい人たち)。上司である責任者はシカトし続けてのサーヴィスをしてくれました。いいぞ、いいぞ! これでこそイタリア人。彼らのおかげで、マアマアのリゾート滞在ができました。
(c) タカコ・半沢・メロジー 

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