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第9回 イタリア老人は元気で若い! 同じ長寿国どうしでも、日伊の老人状況は大きく異なる、と痛感します。世界一の長寿国民なのは日本ながら、「お年寄りの幸せ」はどうなのか? トップレベルのハッピーライフを楽しんでいるシルバー層は少ない気がしてなりません。老人性ウツ病、ボケ症状、その他、心身共に病んでいるお年寄りは、イタリアよりずっと多い気がします。 「長生きすれば幸せ、とは限らない」とよく思う今日このごろ。元気、元気、いつまでもおちゃめで若々しいこの国の老人を見ていると、理屈ぬきで感じます。人生の豊かさ、幸福って、生命の長短じゃないんだ。毎日を楽しく過ごしていくこと。それにつきるんじゃないか、と。 よく考えるのは、「イタリアにボケ老人が少ない」という事実。ある人はサラリとひとこと。 ――あ、それはね、食事のせいだよ。オリーブオイルをたくさん摂っているから。 ムムッ、なんたるシンプル分析! これこそお気楽発想と言えるでしょう。確かに、善玉コレステロールを豊富に含むオリーブオイルがスグレものなのはまちがいなし。若さを保つとされるビタミンEにもあふれているようなので、「元気」と「健康」維持に大きなプラスとなるのでしょう。 でも、オリーブオイルのみで「幸せな老後」が訪れるとは思えません。この国の老人たちがボケにくいのは、「おしゃべり好き」、ひいては「ジョーク好き」が関与しているような気がします。会話、ましてやジョークこそ、脳の活性化を促すもの、と信じる私。弾丸のごとくジョークを飛ばし、グワッハッハーと大笑いするのがなによりも娯楽の国です。パブリックな場所でマナー違犯を犯す若者たちに対して、ごく厳しい注意の一喝。「およし!」と声を張りあげることができるイタリアの老人たちこそが幸せの人生を歩んでいる。そう感じられてなりません。 (c) タカコ・半沢・メロジー
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