第52回 クーラーなしで快適にすごす

暑さに弱いくせして、クーラーが大の苦手な私。日本で暮らしていた時は、Tokyoの8月が「地獄」でした。ムシムシの酷暑も辛いけれど、室内や車内のガンガンの冷房ったら!可能な限りクーラーをストップさせては、家族や友人、仕事仲間たちからヒンシュクをかったものです。

その点、イタリアの盛夏は私にとってラクチン。「暑くないの?」ですって? いーえ、それは高温。太陽の国ですもの。輝きがさらに増すエスターテ(夏)です。
でも、クーラーなど無きに等しいのがイタリア。大手の企業、巨大スーパーマーケット、高級ホテルでもないと、冷房設備は徹底していません。一般の家庭だとなおさら。私の知りうる範囲では、クーラーを所持している家庭は皆無です。

なぜか? 答えはごくシンプル。「人工的な冷たさなんて不自然だから」「夏だもん、暑くて当然!」となります。これって、私の思考、ポリシーと同じ。未だ、里帰りの夏だって、クーラーなし状態を好んでいます。
暑い暑〜い真夏。イタリアでは早起き族が倍増。涼しさのある朝方に、家の掃除、犬の散歩、買い物などを済ませてしまう人たちをよく見かけます。昼食のあとは、「ペルシアーナ」と呼ばれるイタリア特有のよろい戸をクローズ。窓ガラスの戸のみ開けて、よろい戸からの風を入れます。太陽の光はうっすらと室内へ。甘くもけだるい、ムーディなひととき。夕刻までこうしておけば、高温もかなりシャットアウトされるのです。

地下室のある家が多いのもイタリアならでは。通常は貯蔵庫や物置として使っていても、夏のあいだはシエスタ(お昼寝)に最適です。ヒンヤリ感が実に心地よく、ベストルームとしての機能がいっぱい。我が家では、犬のベットルームがこの地下室です。どんな猛暑でも安眠できるせいか、夏バテ、食欲不振知らず。誰ですか、「飼い主みたい…」という人は?

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