第43回
早くて長〜〜い夏休み


5月中旬のある日、町内のマルコ(13歳)と久しぶりに出会い、こんな会話となりました。
――学校、どう? 宿題でタイヘン?
――ううん、もう、ほとんどないよ。宿題。
――エーッ、どうして?
――だって、もう少ししたら夏休みだもん。
そしたらドッと宿題が出るからね。今は学校での勉強だけってわけ。
そうなんですよね、イタリアって。6月の上旬から、ヴァカンツェ エスティーヴェ(夏休み)に突入してしまいます、小・中学校では。毎年、「いくらなんでも早すぎる!」と思うばかり。加えて、「長すぎる!」。なぜって、3か月もあるのですから。イタリア人の「怠け者」「遊び好き」イメージは、この長〜〜い夏休みが原因しているような気がしてなりません。

小・中学校の教師でもない限り、社会人の夏期休暇はこれほど長くはありません。最低2週間、平均3週間、というところでしょう。フランスやドイツでも似たようなものです。イタリアでは、4月のイースター休暇がすぎると、もう、夏のバカンスの話題がスタート。「今年はどこへ?」があいさつがわりのフレーズとなります。

もっとも、ダントツ人気の地であるサルディニア島など、年明けから初春にかけてフライトやホテルの予約をすませてしまう人がほとんど。今年の3月、旅行代理店を訪れた時も、そんなイタリア人でいっぱいでした。

年々、海外でのバカンス派も増加。車の利用でも行けるスペインやギリシア、クロアチアなどは、ヤング層を中心に人気を呼んでいます。物価の安さも2〜3週間のリゾートに好適なのでしょう。もっと遠くなると、サント・ドミンゴやキューバ、タイ、などなど。なんといっても海派の多いイタリア人です。
それなりに費用が必要なものの、彼らはこう言います。「バカンスのために働いているんだから当然」。だからこそ徹底して楽しめる、ということなのでしょう。
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