第28回 日本女性の感想を語る
「初めての日本。なにかと不自由だろうから、食事にでも呼んだら」と母。誰って、飛行機の中で知りあったイタリア青年のことです。そうしたいものの、時間に余裕がありません。イタリア戻りする前々日、やっと外でランチをごちそう、とあいなりました。
待ち合わせ場所は、銀座のソニービル。「ごめーん。遅れちゃって」とあわてて駆け寄る私に、不精ヒゲのクリスチャンはニヤニヤ。「チャーオ。女はなー、どこの国だっていっしょなんだよね。男はいつだって待つばかり…」。あらー、そんなことないわよ〜オ。今日は特別。さあさ、お食事に行きましょ。あわてて歩き出した私です。
「おしゃれだね。今日のタカコ。ブルーのスカーフがよく似合ってるよ」と彼。恋人でもない男性だって、こんなことをささやいてエスコートしてくれちゃうのがイタリア人。しばしの“デート”を楽しむに限ります。
クリスチャンいわく、「日本女性っていい服ばかり身につけている」。特に銀座などで目にする女性は高級感にあふれている、とか。「なんかさー、女優さんみたいな感じだよね。みんな」。それって、服のこと? 容姿のこと? 「服」。で、センスはどう思う? スタイリシュにキメてるかしら? 「うーん、残念だけど、そうは思わない。なんか、みんな同じなんだもん。上質の服着て、チョコチョコっと小股でせわしなく歩く女性が多い気がする。どうしてなんだろう?」
知らないわよ、そんなこと。そう言いかけた私に、次なる発言。「あと、不思議でならないのが、よく手を口にあてること。あれ、なにか意味があるの?」返答に窮する質問ばかり続きました。「でも…」と彼。「日本の女性ってチャーミング。ジーッと見つめると、恥かしそうに目をそらせ、その後、チラチラとこちらをうかがう。奥ゆかしいな。イタリアなら、“なに見てんのよ、アンタ!”とどなられかねないからね」とのことです。
(c) タカコ・半沢・メロジー
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