第21回
美と健康に欠かせないオリーブオイル


かなり新しいデータで、「ヨーロッパの先進国中、イタリア女性が最もスマート」と報告されたことは第12回のエッセイでご紹介ずみ。それでも、日本人に比べると、かなりボリュームたっぷりなのがイタリア人です。そのわりに、コレステロール値が少ないのも事実。なぜでしょう? この国の人たちは胸を張って主張します。「オリーブオイルをたくさん摂っているから」
確かに! オリーブオイルが美容と健康に効果絶大と言われて久しい昨今です。老化を防ぎ、血行をよくするといわれるビタミンEを豊富に含んでいることが知れわたってきました。ビタミンEは悪玉コレステロールを減少させると共に、優れた抗酸作用があるそうです。つまり、肌や髪への各種トラブルの原因となる活性酸素の働きを抑えてくれる、というわけ。

「女性の強〜い味方」とも言えるビタミンながら、イタリアでは現在、高純度なものほど医師の処方箋が必要。うーん、面倒! でも、効きめの薄いEなら魅力なし。しかたがないので、主治医を訪れたことがあります。イタリアでは、すべての住民が町内の主治医を持つことが制度化されているのです。
私の主治医は、知的な美しさをたたえた40歳後半の女性。クールな容姿ながら、気さくな対応をしてくれるドットレッサ(女医)です。「純度のいいビタミンEを求めたい」と言う私に、彼女はちょっぴり眉をひそめました。「いいわよ。処方箋、書いても。でもね〜え…」。なんだろう、といぶかっていると、こう説明してくれました。「オリーブオイルで充分なのよ、本当は。1日、大さじ1杯飲めば、ビタミンE以上の効用があるんだから」。結局、「そうします」となった私。高額なE剤の購入も避けられ、経済的にも助かるというものです。ただし、「エクストラ ヴァージンのオリーブオイルよ」と先生。一番搾りの高質油に限るのだそうです。
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