第15回●ヘアケアが最優先

前回で記したように、イタリアでの黒髪人気はかなりなもの。「神秘的 かつ情熱的なブラックヘアが最高!」と言う男性も少なくありません。“地中海的な女性”のイメージにもつながるのだそうです。若い頃のソフィア・ローレンのような女性、というところ。
ペルージャ住まいの裕子さんの恋人は歯科医。やはり黒髪の支持者です。ある日、ブラウンに染めた彼女にグサリと一言。「ちっとも美しくない」。加えて、こうも告げたそうです。「ドライヤーの使いすぎじゃない? 髪が痛んでるよ。自然に乾かすのがいちばん。パサついたヘアなんか最低だ」。
そう言えば、2年前、町内に店をオープンした若い美容師ソニアがこんなことを話してくれました。「ミラノで見習をしてたから、日本人のお客さんもずいぶんいたわ。髪にツヤのない人が多い感じ。あまりヘアケアをしてなんじゃないかしら?」。まるで、「ヘアスタイルより、まずはケアが第一なのに…」と言わんがばかりでした。

イタリアの女性は、ヘアケアに関してけっこうウルサイ。「シャンプーのしすぎはタブー」だの、「ヘアカラーを頼む時は、料金が高くてもナチュラル素材の良質染剤にしてもらう」などと主張します。
私が住んでいるところは、人口4000人弱。村のような小さな町です。ところが、いわゆる美容院が7軒。理容院は4軒あります。これって、かなり高い割合だと思いませんか?
それもそのはず。キャリアレディならず、主婦だって1週間に1回のヘアケアに通院している女性が少なくないのです。彼女達の意見はこう。「どんなにヘアスタイルがキマッていても、ケアのいきとどいてない髪じゃ魅力なし。プロにまかせれば、そのときの状態にあった手入れをしてもらえるので安心。週1回の出費は痛いけど、こういうのにお金をかけるのが本当のおしゃれ」。うーん。ごもっとも、と思いつつ実践できない私です。
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