●第11回●
何でも食べる女性こそ美しい
毎年恒例、「ミス・イタリア」のコンテストがあるのは9月中旬。今年もまた、テレビで連日連夜、実況中継が放映されました。トータルすると、数日間にわたってのスペシャルプログラムとなります。
いつもなら特別注目しない私ながら、今年はけっこう見入ってしまいました。うん、なかなか面白い! 各地、各州よりセレクトされた10代後半から20代の若い女性たちが、チャーミングに輝いていたからです。「定番」の水着スタイルの他、有名デザイナーのドレスを身にまとってのファッションショー、そしてダンス。まるでプロのようなみごとさです。
「そりゃ、当然でしょ。ミス・イタリアを競うんですもの」と言われそう。それにしても、この堂々としたしぐさ、スーパーモデルなみの美しさはなんなのだろう…。放映が重なるごとに考えてしまった私です。他の国のミス選出とは、どこか異なる気がしました。
3回ほど見ているうちに、ハタと納得。そうだ、これだ! スマートなプロポーションを売りものにしている女性がいないからだ。ほとんどの女性たちがほどよいボリューム、メリハリのあるボディラインときています。コンサートの合間のレポート報道も愉快でした。「ミス」たちがおいしそうにジェラートを頬ばるシーンを大きく紹介。「みんなゴローザ(食いしん坊)」とコメントしてました。そうなのです。この国では、やせぎすの女性、食が細い女性ほど不評。「かわいそうに。あんなプロポーションじゃどんな服も似合わない」「食べることに楽しみを感じないのは不幸」となってしまいます。そして、こうつけ加えるのです。「日本の女性ってやせすぎている人が多すぎる」
イタリア人の考えはこうです。スマートなのと、プロポーションがいいのは大差あり。女性はやはり、ふっくら丸みのあるボディラインこそ美の原点。なんでもバランスよく食べる元気な女性がいちばん、となるのです。
(c) タカコ・半沢・メロジー
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