●第5回●
個性派 エレナのファッション


ベルガモ市内の名門アカデミア(美術学校)に通うエレナは18歳のシニョリーナ(お嬢さん)。知り合った頃は愛らしい小学生だったのに、今では大人っぽい雰囲気もチラホラ。魅力いっぱいの若い女性に1歩ずつ近づいています。それもそのはず。未来のアーティストさんです。おしゃれのセンスがバツグン。他の同世代のシニョリーナにグーンと差をつけたファッションがステキです。

同級生のロベルタが言っていました。「エレナっ最高にセンスがいいの。いつもみんなと違う服を着てて、それがよく似合ってる。いちばんのおしゃれさんね、私たちのなかで」。さて、エレナのファッションポリシーとは? 母親のリアが教えてくれました。

「徹底した個性派なのよ。流行の服や色は絶対に着ない。この前なんか、セーターを選んだのに店員のひとことで買うのをやめたの。今いちばん人気の色なんです、と言われてね。ここまでくるとあきれちゃうわ」
その色はこの春の売れセン“ヴィオラ”(薄紫色)。「みんながあきて着なくなったら身につけるわ」と言ったそうです。

エレナはまた、ややアンティック調のデザインがお気に入り。隣り町の古着屋さんに立ち寄っては、1万リラ(約600円)、2万リラで売られているブラウスやスカートなどを購入するのがなによりもの楽しみとか。前出のロベルタも彼女に感化された様子。今ではエレナと自転車をとばして出かけるようです。

「チャオ、タカコ!」 犬の散歩をしていた夕方、エレナから声をかけられました。パンツルックや超ミニ丈スカート姿の多い10代の女の子たちと違い、膝丈のタイトなスカートを身に着けているではありませんか! なんとも新鮮、そしてスタイリッシュでした。
うーん、これだな、エレナのおしゃれがいつも輝いているのは、と悟ったものです。
(c) タカコ・半沢・メロジー 
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