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8時だヨ! 全員集合伝説
居作 昌果 著 双葉社文庫 価格:524円+税
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子供の頃、土曜日夜8時はすっごく大事な時間だった。
そう、あの「8時だヨ! 全員集合」が見たかったから!!
この本は、1969年、10月にスタートした「8時だヨ! 全員集合」の担当プロデューサーが、この番組の企画立案段階からの現場、スポンサーとの戦い、いかりや長介とザ・ドリフターズとの出会い、オンエア、出演ゲストなどの裏話が満載されている作品。
単純に「8時だヨ! 全員集合」ファンとしてもスミからスミまで楽しめる内容。
スタッフとザ・ドリフターズとのコントのネタ出しの様子や、出演ゲストたちのエピソード、土曜日夜8時にTBSにチャンネルを合わせるよう習慣付けをするための戦略など、当時のスタッフの苦労や裏話がリアルに繰り広げられる。現場の真っ只中にいた筆者だからこその臨場感がある。
この番組、昔はただ単純に「おもしろい」ということしか分からなかった。
しかし、大人になるに連れて、なんとなくあの番組の「パワー」を感じていた。しかしすでに番組は終了しているので、そのパワーがどういうものであり、どこからどうやって生み出しているものかは、記憶を基に推測することしかできなかったが、その疑問をすべて説いてくれるこの作品、これはテレビ関係者のみならず、情報発信者たちにとっては必読の書であろう。人に何かを伝えることの根本がこの中には潜んでいる。
改めて驚いたのだが、「8時だヨ! 全員集合」は16年間も続いていたということ。毎週毎週16年。しかも、番組開始当初はまだ人気者でもなかった、かけだしのコメディグループでしかないいかりや長介とザ・ドリフターズ。
16年なんて信じられないくらい、新鮮な笑いがそこにはあって「マンネリ」など存在しない。定番コントのセットの登場は、「またコレ?」ということを感じさせるものではなく、
「あ! 今週はあのシリーズなんだ! 今日は何が起きるのかな!?」という期待を持たせた。このことは並大抵のことではない。モノづくりを経験する人間なら痛感するだろう。
いろいろな意味で、ぜひお勧めしたい1冊である。
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