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第2回 継続すること、それが大切
税理士は国家資格である。資格を取り、まずは税理士事務所に勤務する。そして数年後に独立して自分の税理士事務所を構える…というのが一般的な流れである。
この税理士の国家試験を通るのはかなりの難関。税理士の国家試験は税法3科目と会計学2科目を選択する。そしてその5科目全部に合格しないと税理士の資格は得られない。
「そうだなあ、勉強をし始めて税理士試験を合格するまで、5、6年という人が多いかな。目安は1科目1年。早い人でも2、3年はかかるよ。合格率は科目によって多少の差はあるけれど10%前後だと思う」。
5年間も毎年受験し続けるなんてなんて、どんな忍耐力があればやり通せるのだろうか。
「勉強している時代は楽しかったよ。私は27歳の時に勉強を始めたんだ。すでに結婚していたから生活費はどうするとか、遊ぶ時間がないとか、そういう苦労はあったけど、受験そのものは苦労ではないからね。
そりゃ、5年とか6年は長いけれど、諦めてしまったらそこでおしまいだからね。継続することが大事なんだよ」。
「会社でも同じことが言える。会社が継続することで良い評価を得る。会社が倒産や清算してしまっては意味がない。たとえ細々でも、多少危なっかしい綱渡りの状態でも、とにかく継続すること。これに意義がある」。
「私は、税理士の仕事をしいている喜びっていうのは、自分のお客さんの会社が決算を迎えたときに感じるね。あぁ、今年もまた決算日を迎えることができた、会社がしっかり続いてよかった、と」。
「ひとつの会社を運営するのはその社長の手腕であって、私たちが何をするわけではないけれど、ある部分では私たちがその会社を正しく理解して、しっかり支えないといけない。そういう意味では、お客さんの会社の決算日を迎える。これが仕事の成果ということかな」。
経営者の立場で考えると、“決算を無事に終わらせたこと”に対しては税理士さんに感謝はしても、“決算を迎えられたこと”に対しては、自分の努力だと考えているに違いない。
つまり、尾崎氏の感じる税理士としての喜びの部分は、当の経営者達にさえ、伝わりにくいのだろう。しかし、彼はそこに価値を感じている。
この言葉を聞いた時、「税理士って仕事ほど、“縁の下の力持ち”という表現が似合う業種はないのではないかと思った。
他の喜びを、己の喜びと感じることができる懐の広さ。
それは、自分の職務を全うする自信とプライドに拠るものなのかもしれない。
他人に褒めてもらうこと、認められることを嫌う人はいない。しかし、それはどこか自分に自信がないから、他人に肯定してもらうことによって安心できるから、うれしいのだろう。自分に、そして自分の仕事に自信があれば他人の評価など必要ないのかもしれないと気づかされた。
尾崎悌二税理士事務所
東京都新宿区神楽坂2-12-1 ラインビルド神楽坂301
〒162-0825 Tel:03-3267-6653
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