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第4回 牛来語録ってのがあってね、 それはオレの仕事上のポリシーなんだ
「いくら “映像の基本は照明だ!”って言っても、でも照明だけが頑張ったって映像にはならないよ。ディレクターがいて、カメラマンや音声さんがいて、それで初めて映像として成り立つんだ。つまりチームワークが何よりも大切だってこと。
若い奴らによく言うんだけど、 “牛来語録”ってのがあって、まず、『仕事は明るく楽しく遊びながら』。これが基本なんだ。そして、『リズム&フットワーク』『スマイル&ユーモア』。
このことを忘れてしまっては、いい仕事はできないと思ってる」。
「取材撮影の現場なんかは特にやり直しができない。しかも時間も限られている。その場にいるスタッフの誰もが自分の仕事に対して真剣になるからこそ、現場に緊張感が生まれる。それは絶対に必要なことだけど、その上で、その場にいるスタッフが楽しめなければいいものは作れないんだ。だって、そうだろ? 映画だって、TVの取材だって見ている人は基本的には楽しみたくて見ているんだから。
そのためには、テンポ良く仕事を進めるリズムやフットワークがなくてはいけない。眉間にシワを寄せたような顔して、取材していては取材される方に変なプレッシャーを感じさせちゃうだろ。だからこそ、スマイルとか、ユーモアも必要なんだ」。
「ただ、この考え方を通すにはひとつの前提がある。それはスタッフのみんながそれぞれのポジションのプロであること。一人前の仕事もできないのに明るく遊びながらなんてふうに考えられたらとんでもない話だ」。
「でも、この考え方はなにもこの業界に限って通じるものじゃないはずだと思うよ。どんな仕事にでも通じることじゃないかな。
仕事は楽しんでやらなきゃ! 仕事が楽しめないと、こんな辛いことはないと思う。それに第一、楽しんでないと向上も改善もしないよ。そのことが好きでなきゃ!!」
「だからね、オレは照明の仕事が好きだろ。これでね、記録を作りたいと思っているんだ。
現場参加最高年齢の記録を。実際に調べたわけではないから、正確なことはわかんないけど、70歳くらいで照明の現場を仕切っている人はいると思うよ。オレもぜひ、そうなりたい。映画監督さんで、最終シーンの“カット”の声をかけて息を引き取ったなんて方がいたんだよ。オレもそんな死に方がしたいな。……というより、そのくらいまで照明の現場にいたいと思っているよ」。
牛来氏は、仕事場を離れても実に人気者のオジさんである。
酒場にいても、牛来氏の姿を見かけるとみんなが必ず「あ! 牛来さんだ! 忙しいですか? また一緒に仕事してくださいよ!!」と声をかける。すると牛来さんも必ず「ああ、いいネ! 一緒に仕事したいね」とあったかい笑顔で応える。
ある女優さんが言っていた。「あのね〜。牛来さんの照明ってホントにきれいに映るのよね。いつも照明が牛来さんならいいんだけどなぁ…」
今回、インタビューをしてこの女優さんの言葉は、牛来氏の照明に対する情熱とその温かい人柄に起因するものだと解った。
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