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他の人と同じ服なんてイヤ!
自分らしく、ちょっとおしゃれに決めたい!
そんなおしゃれに敏感な人たちに注目され始めている個人デザイナーが主宰する新進ブランド。彼らはショップも無く、作品の発表の場が少なく、自分の洋服を知ってもらうことから始めなければならない。
しかし、洋服に対する情熱は誰にも負けない。
そんな若きデザイナーたちの熱き戦いが、今始まった。 |
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最近、テレビの深夜番組などでも取り上げられることが多い「インディーズブランド」。
新進デザイナーの洋服は、流行を意識したものよりも作り手の個性を活かした作品が中心です。自らデザインを考え、パターンを起こし、縫製するため、手間をかけたものや遊び心のあるデザインなど、どれも既成服にはない魅力にあふれています。
インディーズから「脱インディーズ」へ
「インディーズブランド=学生のノリでデザインされた、デザイナー個人の好きな世界の中だけで完結された洋服」というイメージが定着しています。確かにそれがインディーズブランドの大勢です。しかし、自分の表現したい世界の中だけで終始しているブランドは、根強いけれどごく少数のファンの支持しか得られません。その状況では、経営的な成立は望みが薄いでしょう。またその逆に、経営的な側面を優先したデザインでは、量販店の製品と同じになってしまいデザイナー不在の魅力のない製品になってしまいます。
自分の表現したいデザインを続けながら、多くの人に着てもらえること。この両方を成立させようと頑張っているのが「新進デザイナーたち」です。だから彼らの作品は充分個性的でありながらも、個性の押し付けはされていません。着る人の個性さえも引き出すことを意識してデザインされています。なかには20代から50代という幅広い年齢層に着られるブランドさえあります。
「新進ブランド」のデザイナーたちは、インディーズの自己満足的なイメージから脱却するために、「脱インディーズ」を提唱し、ひとりでも多くの人に、自分たちのデザインを見て、試着してもらい、自分たちのブランドを知ってもらうための活動を展開しています。
実際の問題として、新進ブランドの服はどこで買えるかわからないということがあります。というのも、個々にショップを構えているブランドはほとんどありません。また、無名のブランドが大々的に広告を打ってPRしたり、大手のデパートに単独で出店するのは、かなり困難です。
自分の表現したい世界でデザインすることと、着る人に作品を見てもらう場を確保すること。この2点の両立の難しさは、金銭的側面から考えても、そのブランドの存続に直結する大きな問題なのです。
新進ブランドの挑戦
しかし近年、新進ブランドがいくつも集まり、デパートなどで合同の展示会が行われるようになりました。個々のブランド単体での売場の確保はできなくても、いくつかのブランドが集まることで有名デパートでの展示や販売が可能になるのです。まずは、そのようなメジャーな場所へ進出することで、自分たちのブランドの認知度を高めようと考えています。
「洋服は着てもらうことで、完結する」と語ったある新進デザイナーの言葉通り、彼らが提供する洋服はあくまでも素材の一部。それを、どう着こなすかは、着る側に委ねられています。複数のブランドでの展示会であるために、洋服を選ぶ人は異なるブランドとのコーディネイトでの試着もできます。そしてそのことをデザイナー自身も、新しい発見ができるチャンスと楽しんでいます。デザイナーと着る側との共同作業によって、完成する洋服。そんなところに、既成のブランドに飽き足りない、幅広い年齢層の人たちに受け入れられている要因があるのかもしれません。
確実にファンを獲得しつつある新進ブランド
このような展示会ではデザイナー自身が接客しているため、洋服を買う人が直接、作り手と話ができることも大きなメリットです。お互いに言葉を交わすことで、デザイナーのコンセプトや洋服の特徴がより深く理解できますし、洋服のコーディネイト、手入れの方法までも相談にのってもらえます。もちろん気に入ったブランドが見つかれば、次回からのダイレクトメールを頼むことによって、いち早く情報を入手できるようにもなるのです。
このような展示会は、規模としてはまだまだ小さいもの。しかし、回数を重ねるたびに、着実に各ブランドのファンは増えています。展示会を開催する場も、少しずつ広がってきています。彼らの活動はまだ始まったばかりではあるものの確実に、そして力強く前進しているのです。
そんな彼らの手掛ける作品の中にこそ、あなたの求めるイメージにぴったりの洋服が見つかるかもしれません。ブランド名が与える先入観だけでの洋服選びは卒業して、本当に「着てみたい!!」と実感できるブランドを探してみませんか。新進ブランドとの出会いによってあなたのワードローブがさらに充実するかもしれません。
来週号から、各ブランドのデザイナーに、洋服のデザインや、自分の活動に関する考えを語っていただきます。ご期待ください。
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